文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

赤川次郎『薄紫のウィークエンド』

赤川次郎

『薄紫のウィークエンド』 光文社文庫

 

赤川次郎の『薄紫のウィークエンド』を読了しました。シリーズ四作品目で主人公は18歳の高校三年生となっています。主人公をはじめとする登場人物にもいくつかの事件が起こっていて、この頃には作者は本シリーズの行く末を思い描きながら伏線を張り始めているように見受けられます。ミステリーとしての構成はといえば、二つの並行して描かれる物語がやがて一つの筋に収斂していくというもので、大昔に読んだときにはあまり意識していなかった点にも気付かされるものがありました。

 

【満足度】★★★☆☆