文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

吉村達也『「巴里の恋人」殺人事件』

吉村達也

『「巴里の恋人」殺人事件』 角川文庫

 

吉村達也の『「巴里の恋人」殺人事件』を読了しました。「ワンナイトミステリー」と題された企画で、一夜で読みきることができる中編作品として文庫書き下ろし(元となった短編作品はあったようですが)刊行されたのが本書です。作者によるあとがきでは、新しいシリーズ作品の第一作目であると述べられているのですが、なかなかその続きが発表されなかったことも含めてよく覚えています。

 

ミステリー作品としては切れ味の鋭い結末を楽しむことができる本格作品となっています。あらためて読み返してみて、よくできた作品であると感じられました。

 

【満足度】★★★