赤川次郎の『真夜中のための組曲』を読了しました。多彩なシリーズキャラクターを有する作者の著作郡にあって、本書はノンシリーズの短編集という極めて地味な作品なのですが、大変面白く読むことができました(再読ですがあらためてその面白さに気付かされたといったところです)。
赤川次郎氏の初期の作品群にはあまりハズレはないのですが、本書もそれに違わず、各作品中にハッとさせられる部分があります。「奇妙な味」というカテゴリーに分類しても良いのではないかと思いますが、八作品それぞれに趣向が異なっていて満足度の高い作品集です。
【満足度】★★★★☆