文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

赤川次郎『緋色のペンダント』

赤川次郎

『緋色のペンダント』 光文社文庫

 

赤川次郎の『緋色のペンダント』を読了しました。シリーズ作品も第六作目となり、登場人物を動かしてミステリーを形作るというよりは、主要登場人物たちの関係性の変化を軸にしながら、その背景としてミステリー小説の題材となるべき事件が起きるという作風に完全にシフトしているようです。そのため「背景」の事件のプロットについては、極端な話をすれば読み終えて数日も経つとすっかり忘れてしまっています。本書の中で「JTB」という固有名詞がさらりと登場することに、歴史を感じてしまったことはよく覚えているのですが。

 

【満足度】★★☆☆