文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

村上春樹『やがて哀しき外国語』

村上春樹

『やがて哀しき外国語』 講談社文庫

 

村上春樹の『やがて哀しき外国語』を読了しました。「村上朝日堂」などの完全にお気楽なテンションで書かれたエッセイとはやや趣が異なる作品で、1991年から約2年半の間にわたって作者が滞在したアメリカはプリンストンでの日々を綴った手記です。リアルな体験の中で浮かび上がってくる日本を相対化する視座は、30年以上を経た現在の時点から見ても、一定の説得力を持つものになっているように思います。

 

【満足度】★★★☆☆