文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

エクトール・マロ『家なき子』

エクトール・マロ 村松潔訳

家なき子』 新潮文庫

 

エクトール・マロ(1830-1907)の『家なき子』を読了しました。フランスの児童文学として知られる作品ですが、完訳は少なく、このたび手に取りやすい新潮文庫で全訳が出版されるのは喜ばしいことです。主人公レミの旅路はそのまま当時のフランスの現実を伝える物語となっているようで、いろいろと考えさせられるところがあります。ご都合主義の結末も含めて、王道の児童文学といったところでしょうか。

 

【満足度】★★☆☆