文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ギリシア・ラテン文学

ソポクレース『アンティゴネー』

ソポクレース 中務哲郎訳 『アンティゴネー』 岩波文庫 ソポクレス(前497/6頃-前406/5頃)の『アンティゴネー』を読了しました。オイディプスの娘であるアンティゴネーを主人公とするギリシア悲劇の一作です。オイディプスの死後、王権についたクレオーン(…

ソポクレス『オイディプス王』

ソポクレス 藤沢令夫 『オイディプス王』 岩波文庫 ソポクレス(前497/6頃-前406/5頃)の『オイディプス王』を読了しました。言わずとしれた古代ギリシア悲劇のマスターピースです。ソポクレスは120以上もの戯曲を制作したそうですが、そのほとんどは散逸し…

ホメロス『オデュッセイア』

ホメロス 松平千秋訳 『オデュッセイア』 岩波文庫 ホメロスの『オデュッセイア』を読了しました。言わずとしれたギリシア最古の英雄叙事詩。『イリアス』で描かれたトロイア戦争が終結した後、故郷へと戻るオデュッセウスの苦難の道のりと、祖国に巣食う悪…

クセノポン『アナバシス』

クセノポン 松平千秋訳 『アナバシス―敵中横断6000キロ―』 岩波文庫 おもしろいとは聞いていたのですが、本書『アナバシス』、予想以上におもしろく読むことができました。小説というよりはむしろ迫真のドキュメンタリーといった方が正確なのでしょうか。200…