文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

韓国文学

ハン・ガン『菜食主義者』

ハン・ガン きむふな訳 『菜食主義者』 CUON ハン・ガンの『菜食主義者』を読了しました。マン・ブッカー国際賞受賞作である本書は、連作といえる三つの中編作品からなる長編小説なのですが、やはり長編作品を意図して書かれたものではないかという気がしま…

李承雨『真昼の視線』

李承雨 金順姫訳 『真昼の視線』 岩波書店 李承雨の『真昼の視線』を読了しました。本書の帯には「韓国でノーベル文学賞候補として注目される作家の長編小説」と書かれています。フランスをはじめとする海外でも評価の高い作家で、ル・クレジオなども李承雨…

ファン・ジョンウン『野蛮なアリスさん』

ファン・ジョンウン 斎藤真理子訳 『野蛮なアリスさん』 河出書房新社 ファン・ジョンウン(1976-)の『野蛮なアリスさん』を読了しました。韓国文学を読むのは、ほとんど初めてのことかもしれません。というよりも、日本を除く東アジアの文学にほとんど触れ…