文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

中国文学

J・コルタサル/O・パスほか『短編コレクションⅠ』

J・コルタサル/O・パスほか 木村榮一/野谷文昭ほか訳 『短編コレクションⅠ』 河出書房新社 池澤夏樹個人編集による世界文学全集の一冊として刊行された『短編コレクションⅠ』を読了しました。南北アメリカ、アジア、そしてアフリカから短編小説が20篇収録…

魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇』

魯迅 竹内好訳 『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇』 岩波文庫 魯迅(1881-1936)の『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇』を読了しました。子どもの頃に教科書だか何だかで読んだ記憶はあるのですが、それ以来の読書となります。きちんと全編を読むという意味では初めて…

閻連科『年月日』

閻連科 谷川毅訳 『年月日』 白水社 閻連科(1958-)の『年月日』を読了しました。フランツ・カフカ賞の受賞者であり、現代中国で最も注目を集める作家の一人である閻連科ですが、本書『年月日』は論争を呼ぶ数々の問題作とは少し毛色が違っていて、日照りの…

莫言『赤い高粱』

莫言 井口晃訳 『赤い高粱』 岩波現代文庫 莫言の『赤い高粱』を読了しました。中国のノーベル賞作家である莫言は筆名で「言う莫(なか)れ」を意味するそうです。現代中国の作家の作品を読むのは、たぶんこれが初めてのことだと思います。 解説によれば、本…