文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

平野啓一郎『考える葦』

平野啓一郎

『考える葦』 キノブックス

 

平野啓一郎の『考える葦』を読了しました。批評・エッセイ集なのですが、何かテーマをもって編纂された書籍というよりは、近年のそれらの仕事を一冊にまとめたものです。エッセイよりは批評の方が面白いのですが、著者による後書きによれば、ほとんどは頼まれて書いたものであるとのこと。そんな中で自ら書かねばと思って著したというハンナ・アレントに関する論考は、たしかに力が入っているのでした。

 

【満足度】★★★☆☆