文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェイムズ・サーバー『虹をつかむ男』

ジェイムズ・サーバー 鳴海四郎訳 『虹をつかむ男』 ハヤカワ文庫 ジェイムズ・サーバー(1894-1961)の『虹をつかむ男』を読了しました。雑誌『ニューヨーカー』の編集者として活躍し、自身も作家・漫画家として多数の作品を寄稿したジェームズ・サーバーの…

島田荘司『Classical Fantasy Within 第三話 火を噴く龍』

島田荘司 『Classical Fantasy Within 第三話 火を噴く龍』 講談社 島田荘司の『Classical Fantasy Within 第三話 火を噴く龍』を読了しました。大雑把な言い方になってしまいますが、島田荘司氏の作品はその長大な作品の全体を通じて説得力を持たせるという…

星新一『妖精配給会社』

星新一 『妖精配給会社』 新潮文庫 星新一の『妖精配給会社』を読了しました。こうしてひとつの作品を通読してみると、星新一氏のショート・ショートにも(当然のことではありますが)出来不出来の差異はあるのだなと感じさせられるのですが、文体が安定して…

宗田理『ぼくらの修学旅行』

宗田理 『ぼくらの修学旅行』 角川文庫 宗田理の『ぼくらの修学旅行』を読了しました。既に中学生の冒険譚と呼ぶにはいささか突飛すぎるストーリーになっているのですが、読者との交流を通じてその時代の空気をうまく作品に取り入れていて、その力技に感心さ…

吉村達也『樹海』

吉村達也 『樹海』 角川ホラー文庫 吉村達也の『樹海』を読了しました。以前に読んだことのある作品の続編という位置づけになるようなのですが、ただページを繰っているだけになっているときもあって、あまりのめり込むことはできませんでした。 【満足度】★…

夢枕獏『神々の山嶺』

夢枕獏 『神々の山嶺』 集英社文庫 夢枕獏の『神々の山嶺』を読了しました。登山小説というジャンルがあることを認識してから初めて読む登山小説ですが、面白く読むことができました。 【満足度】★★★☆☆