2023-10-17から1日間の記事一覧
ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳 『ヘンリー六世 第一部』 白水Uブックス ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)の『ヘンリー六世 第一部』を読了しました。「第一部」とありますが、本書の解説によれば、「第二部」や「第三部」よりも前に書か…
宗田理 『復讐クラブは大にぎわい』 角川文庫 宗田理の『復讐クラブは大にぎわい』を読了しました。長篇作品でありながら、連作短編集といった趣のある構成が取られていますが、その試みはそれほどうまくいっているようには思えません。とはいえ、ある種のサ…
歌野晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』 文春文庫 歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』を読了しました。今から20年前に発表されて話題をさらった作品で、その種明かしを知った上であらためて読み返してみると、またいろいろと発見させられる…
宮部みゆき 『我らが隣人の犯罪』 文春文庫 宮部みゆきの『我らが隣人の犯罪』を読了しました。作者のデビュー作品である表題作を含む五編が収録された短編集です。いずれも出色の出来栄えといえるのですが、特に「サボテンの花」については、短い紙数の中で…
吉村達也 『「長崎の鐘」殺人事件』 徳間文庫 吉村達也の『「長崎の鐘」殺人事件』を読了しました。ミステリーとしては、密室を巡るひとつの謎を巡ってあれこれと考察が繰り広げられる部分に面白みがあるのだと思いますが、本書においては「隠れキリシタン」…
村上春樹・大橋歩 『村上ラヂオ』 新潮文庫 村上春樹・大橋歩の『村上ラヂオ』を読了しました。『anan』に連載されていた作品とのことですが、いつもの村上節というか、良くも悪くも変わらない彼のエッセイを楽しむことができます。 【満足度】★★★☆☆