文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

有栖川有栖『インド倶楽部の謎』

有栖川有栖

『インド倶楽部の謎』 講談社文庫

 

有栖川有栖の『インド倶楽部の謎』を読了しました。最近はあまりミステリー小説を読まなくなってしまったのですが、有栖川氏の作品は気になって読んでしまいます。本書は氏の敬愛するエラリー・クイーンに倣って書き継がれている国名をタイトルにしたミステリー小説の第9作目に当たる作品です。犯罪社会学者を主人公にしたシリーズもので、私は見てはいないのですが何年か前にドラマ化されていたような気がします。

 

「予告された死」を巡るロジックの切れ味など、相変わらず感心させられると共に、犯罪動機の取り扱いにも意表を突かれました。良質なミステリー小説です。

 

【満足度】★★★☆☆