ジーン・ウェブスター 畔柳和代訳
ジーン・ウェブスター(1876-1916)の『続あしながおじさん』を読了しました。児童文学の名作『あしながおじさん』の続編にあたる作品です。しかしながら、主人公は前作のジュディから孤児院の同級生であったサリー・マクブライドに交代しています。ジュディから孤児院の運営を任されることになったサリーの手紙によって構成される「書簡体小説」である点は共通しています。
前作と同様に本書の魅力は生き生きとした手紙の文体にあって、今回の新訳では特にその点が際立っていると思います。本書の原題である“Dear Enemy”(翻訳では「敵殿」ととなっています)にもその一端が表れています。
【満足度】★★★☆☆