文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ『ヴォルテール、ただいま参上!』

ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ 松永美穂

ヴォルテール、ただいま参上!』 新潮社

 

ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ(1935-)の『ヴォルテール、ただいま参上!』を読了しました。旧東ドイツ出身の作家であるシェートリヒの歴史小説作品です。フランスの思想家、文学者であり哲学者としても知られるヴォルテールと、プロイセン王フリードリヒⅡ世との交流が描かれていているのえすが、おそらくは意図的に短くされた断片的なストーリーは、記録により伝えられるエピソードのみでこの小説が構成されているためなのでしょう。その構成が面白く、読ませる内容となっています。

 

【満足度】★★★