文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』

ディケンズ 石塚裕子

『デイヴィッド・コパフィールド』 岩波文庫

 

チャールズ・ディケンズ(1812-1870)の『デイヴィッド・コパフィールド』を読了しました。1849年から1850年にかけて発表されたディケンズ中期の長編小説で、自伝的要素の強い作品であると言われています。作者自らが最も愛する作品であると呼ぶ本作ですが、私にとっては今回が初めての読書となりました。

 

主人公デイヴィッドの不幸な幼年時代から、下積み時代を経た後に作家として身を立て、最終的に家庭の幸福を見出すに至るまでが描かれます。乳母のペゴティーなど脇役の人物造形がさえていて、楽しく読み通すことができました。一番面白く読むことができたのは序盤だったのですが。

 

【満足度】★★★★☆