文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

2023-04-04から1日間の記事一覧

フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』

フィッツジェラルド 小川高義訳 『グレート・ギャッツビー』 光文社古典新訳文庫 スコット・フィッツジェラルド(1896-1940)の『グレート・ギャッツビー』を読了しました。最初に高校生の頃に野崎孝氏の翻訳で読んで、その後、村上春樹氏の翻訳で読み直し、…

吉村達也『三十三人目の探偵』

吉村達也 『三十三人目の探偵』 角川文庫 吉村達也の『三十三人目の探偵』を読了しました。以前にドラマ化されたこともあるらしい本書は作者の初期のノンシリーズ作品です。現代の長大なミステリー作品に慣れてしまった身からすると、文庫本にして300ページ…

有栖川有栖『ロシア紅茶の謎』

有栖川有栖 『ロシア紅茶の謎』 講談社文庫 有栖川有栖の『ロシア紅茶の謎』を読了しました。臨床犯罪学者の火村英生を主人公とするシリーズで、エラリー・クイーンにならって国名をそのタイトルに冠した作品群の第一作にあたるのが本書です。本家の国名シリ…

ブレイク・モリソン『あなたが最後に父親と会ったのは?』

ブレイク・モリソン 中野恵津子訳 『あなたが最後に父親と会ったのは?』 新潮社 ブレイク・モリソンの『あなたが最後に父親と会ったのは?』を読了しました。刊行当初の新潮クレスト・ブックスはエッセイやノンフィクション、あるいはアンソロジーなどもラ…