ブレイク・モリソン 中野恵津子訳
『あなたが最後に父親と会ったのは?』 新潮社
ブレイク・モリソンの『あなたが最後に父親と会ったのは?』を読了しました。刊行当初の新潮クレスト・ブックスはエッセイやノンフィクション、あるいはアンソロジーなどもラインナップに加えられていて(今でも幾分はあるのでしょうが)、本書もイギリスのエッセイストによる父の死にまつわる日々を綴ったエッセイ集です。
長く編集の仕事に携わってきたという作者ならではの視点が本書を単なる日記や雑文ではないエッセイたらしめているわけですが、文化の相違や若干の時代性というものを間に挟むと、たとえば21世紀の日本において暮らす私のような読者にとっては、その受け止められ方も変わってくるのだと思います。
【満足度】★★★☆☆