文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

アン・ビーティ『燃える家』

アン・ビーティ 亀井よし子訳

『燃える家』 ブロンズ新社

 

アン・ビーティ(1947-)の『燃える家』を読了しました。優れた短編作家として知られるアン・ビーティですが、以前に「ニューヨーカー」掲載作品のアンソロジーで読んだ作品の切れ味があまりに見事で、あらためて他の作品も読んで見たいと思っていました。本書『燃える家』は彼女が1982年に発表した短編集です。邦訳が出版されたのは1989年3月のこと。

 

本書を読んで感じたのは同時代性というキーワードで、その部分を欠いてしまってはなかなか彼女の作品の理解や共感に追いつかない部分があるのではないかということです。デイヴィッド・ホックニーの絵を配した表紙カバーが印象に残ります。

 

【満足度】★★★☆☆