2021-09-03 村田沙耶香『殺人出産』 日本文学 村田沙耶香 『殺人出産』 講談社文庫 村田沙耶香の『殺人出産』を読了しました。村田氏は恐ろしくも新しい世界を小説として表現することのできる異能の作家だと思っているのですが、本書についてもその評価は間違いなく当てはまると言っていいでしょう。10人の子どもを出産することで1人殺せる「殺人出産システム」が制度化された社会のなかで、10人の子どもを産んだ姉とその妹が見ることになる風景とは。 【満足度】★★★☆☆