文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ジム・フジーリ『ペット・サウンズ』

ジム・フジーリ 村上春樹

『ペット・サウンズ』 新潮社

 

ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』を読了しました。作者はミステリー小説のほか、ロックやポップスに関する文章を発表していて、本書はアメリカのロックバンドであるビーチ・ボーイズが1966年に発表した音楽アルバム「ペット・サウンズ」を掘り下げた論考です。「ビーチ・ボーイズが」というよりは、同バンドのソングライターであった「ブライアン・ウィルソンが」発表したアルバムといった方が正確なのかもしれませんが。

 

大学時代に聞いて以来、私自身も愛聴していたアルバムについての詳細な全曲解説のような作品で、「ペット・サウンズ」を聞きながら楽しく読むことができました。ソロ作品も含めたブライアン・ウィルソンの他の作品や前後のビーチ・ボーイズのアルバムも聞いてみたいとも感じました。

 

【満足度】★★★