文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ピエール・ルメートル『僕が死んだあの森』

ピエール・ルメートル 橘明美

『僕が死んだあの森』 文春文庫

 

ピエール・ルメートル(1951-)の『僕が死んだあの森』を読了しました。比較的短い作品なのですが、よく出来たクライムノベルです。作者お得意の意外な展開はやや影を潜めているというか、若干大人しい印象もあるのですが、物語の終盤で主人公が迫られる二者択一には乾いた絶望感がにじみます。

 

【満足度】★★★☆☆