文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

アーウィン・ショー『夏服を着た女たち』

アーウィン・ショー 常盤新平

『夏服を着た女たち』 講談社文庫

 

アーウィン・ショー(1913-1984)の『夏服を着た女たち』を読了しました。本作の邦訳が講談社から出版されたのは1979年のことで、私の手元にある講談社文庫の初版はその5年である1984年に出ています。本書は日本オリジナルで編集された短編集のようです。

 

印象に残った作品は「ストロベリー・アイスクリーム・ソーダ」。ニューヨークを舞台に若い男女の姿を描いた都会的作風という勝手な先入観のある作家でしたが、田舎を舞台に子どもの成長を描いた本作は新鮮に感じられました。残りの作品はというと、それほどはのめり込むことができなかったのですが。

 

【満足度】★★★☆☆