文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ダグラス・クタッチ『因果性』

ダグラス・クタッチ 相松慎也訳

『因果性』 岩波書店

 

ダグラス・クタッチの『因果性』を読了しました。「現代哲学のキーコンセプト」シリーズの一冊で、本書では古典的な哲学のトピックのひとつでもあり、現代においても科学哲学や新しい形而上学の文脈において話題に上り続ける概念である「因果性」が論じられます。一ノ瀬氏による本書の解説によれば、著者のクタッチは物理学の哲学の専門家であるとのこと。

 

コンパクトな教科書的記述で、現代における因果性を巡る議論をサーベイするには適した書物だと感じます。

 

【満足度】★★★☆☆