『チップス先生、さようなら』 新潮文庫
ジェイムズ・ヒルトン(1900-1954)の『チップス先生、さようなら』を読了。これまでも何となく名前を聞いたことがあった本書ですが、新潮文庫から2016年に発刊された新訳を手に取って読み進めることになりました。仕事の合間に少しずつ読むのに適した長さです。
日本のテレビドラマや漫画でおなじみの熱血教師ものを漠然とイメージしていたのですが、その想像はしっかりと裏切られました。教育の在り方を描くというよりは、当時のイギリスのパブリック・スクールの様子が描写されます。そして、生徒と教師の関わりというよりは、主人公であるチップス先生の生きざまが幾つかのエピソードを通して描かれています。
胸に残る感情はあるのですが、それをどう語ってよいのか解らない。今はうまく感想を残すことができないようです。
【満足度】★★★☆☆