文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

N・マルコム『ウィトゲンシュタイン 天才哲学者の思い出』 

N・マルコム 板坂元訳

ウィトゲンシュタイン 天才哲学者の思い出』 講談社現代新書

 

N・マルコムの『ウィトゲンシュタイン 天才哲学者の思い出』を読了しました。本書はアメリカの哲学者であり、ケンブリッジ時代のウィトゲンシュタインに学び、「天才哲学者」ウィトゲンシュタインとの交友を深めたノーマン・マルコムの回想記です。G・H・フォン・ライトによる「ウィトゲンシュタイン小伝」も併録されているという不思議なつくりの本です。

 

マルコムのウィトゲンシュタインへの深い親愛の情が感じられる回想記で、多くの人が語っているように感動的な書物です。そもそもこれまでは「伝記」というものに興味を引かれることがなかったのですが、それは単なる読まず嫌いだったのかもしれません。

 

【満足度】★★★★☆