『ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻』 文春文庫
P・G・ウッドハウス(1881-1975)の『ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻』を読了しました。イギリスのユーモア作家であるウッドハウスの「ジーヴスシリーズ」の作品を独自に編訳したものが本書です。
いまひとつジーヴスという人物に感情移入できなかったせいか、それほどには楽しむことができませんでした。金持ち階級への辛辣さばかりが目についてしまって、何となくこれは微妙な時代の移り変わりのせいではないかという気もするのでした。私が50年前の時代に生きて本書を読んだとすれば、もしかするともっと楽しめたのかもしれません。
【満足度】★★☆☆☆