『カート・ヴォネガット全短編 2 バーンハウス効果に関する報告書』 早川書房
『カート・ヴォネガット全短編 2 バーンハウス効果に関する報告書』を読了しました。早川書房から刊行されている短編全集の第二巻です。本書には、「女」、「科学」、「ロマンス」というセクションタイトルのもとに、全部で25の短編が収録されています。印象に残ったのは表題作です。ヴォネガットの女性やロマンスの描き方は比較的シンプルに感じられましたが、それはハッピーエンドを重視する彼の作風によるところもあるのかもしれません。
短編全集の第一巻を読んだときから何となく感じてはいたのですが、少なくともこれまでの二巻を読んだ限りでは、ヴォネガットはやはり短編よりは長編の方が優れているかな…という感想です。良い作品との出会いを求めて引き続きこの短編全集を読んでいきたいと思ってはいるのですが。
【満足度】★★★☆☆