文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

『ヘンリージェイムズ作品集1 ある婦人の肖像』

行方昭夫訳

 『ヘンリージェイムズ作品集1 ある婦人の肖像』 国書刊行会

 

『ヘンリージェイムズ作品集1 ある婦人の肖像』を読了しました。1881年に発表されたヘンリー・ジェイムズ(1843-1916)の代表作で、アメリカ人女性イザベル・アーチャーを主人公とする物語は文学的評価も一般的人気も高い作品ですが、私にとっては今回が初めての読書となりました。原題は“The Portrait of a Lady”で、解説によれば冠詞の差異にも注目すべしとのこと。

 

良くも悪くも分析のし甲斐があるというか、言い方を変えてみれば突っ込みどころが多いというか、数々の登場人物、プロット、イザベルの行動を巡っていろいろと語りたくなってしまうのが本作の人気の証なのではないかと感じます。

 

【満足度】★★★☆☆