文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ヘニング・マンケル『ファイアーウォール』

ヘニング・マンケル 柳沢由実子訳

『ファイアーウォール』 創元推理文庫

 

ヘニング・マンケル(1948-2015)の『ファイアーウォール』を読了しました。スウェーデンイースタ署の刑事クルト・ヴァランダーを主人公とするシリーズ作品の第八作目にあたる本書が発表されたのは1998年のことで、インターネットが少しずつ世の中で一般的になりつつあった時代だったと思うのですが、そのことを思いながら本書を読むと新鮮に感じられるものがあります。同僚との関係性、そして娘との関係性など、いくつかの展開がみられた作品だったのですが、本シリーズは果たしてどのような着地を迎えるのでしょうか。

 

【満足度】★★★☆☆