文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

筒井康隆『東海道戦争 幻想の未来』

筒井康隆

東海道戦争 幻想の未来』 新潮社

 

筒井康隆の『東海道戦争 幻想の未来』を読了しました。新潮社から刊行されている筒井康隆全集の第一巻なのですが、発売が昭和58年のことなので随分と昔の話になります。江戸川乱歩の目に留まり、商業誌デビューのきっかけになった作品である「お助け」や初期の代表作である「東海道戦争」などの作品が収録されています。

 

東海道戦争」は以前に読んだときは、氏の得意とするスラップスティックの文脈でのみ捉えていたせいもあるのか、どこかピンと来ないところがあったのですが、今回あらためて読み返してみると、登場人物が戦争を知るまでの経緯など奇妙にリアルな部分もあって新鮮に感じられました。

 

【満足度】★★★☆☆