文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ヘニング・マンケル『五番目の女』

ヘニング・マンケル 柳沢由実子訳

『五番目の女』 創元推理文庫

 

ヘニング・マンケル(1948-2015)の『五番目の女』を読了しました。スウェーデンの推理作家・児童文学作家であるマンケルの小説で、刑事クルト・ヴァランダーを主人公とするシリーズの一作です。作品が発表されたのは1996年で作品の舞台となっているのは1994年。クルト・ヴァランダーのシリーズ作品はその時々のスウェーデンの世相を映すものになっていることも特徴の一つなのですが、本書においても「市民自警団」の存在など随所にその傾向がうかがえます。短編作品も含めて残るシリーズ作品は五作品ですが、一通り読みきりたいと思います。

 

【満足度】★★★☆☆