文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ポール・アルテ『第四の扉』

ポール・アルテ 平岡敦訳

『第四の扉』 ハヤカワ文庫

 

ポール・アルテの『第四の扉』を読了しました。ディクスン・カーに影響を受けたというフランスのミステリー作家のデビュー作品が本書です。本書の解説において麻耶雄嵩氏が指摘しているように、トリックにせよプロットにせよ、いささか記号的な印象を受ける登場人物の描写も含めて、ほぼ同時期において日本で勃興した「新本格」ミステリーを想起させる作品です。楽しく読むことができました。

 

【満足度】★★