文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

マックス・ヴェーバー 大塚久雄

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 岩波文庫

 

マックス・ヴェーバー(1864-1920)の『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読了しました。最初に読み始めたときから最後まで読み終えるまでに、期間が随分と空いてしまったため、きちんと通読できたとは言い難いのですが。本書では、禁欲的な教義を持つプロテスタンティズムから、いかにして資本主義という営利を追求する経済の立場が生まれたのか、その歴史の逆説を説明するべく論陣が張られています。20世紀を勝ち残り、21世紀においてまた新たな変容を受けながら様々に論じられている資本主義というものの多面性を見て取るための古典的作品です。

 

【満足度】★★☆☆