文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ全短篇』

ウラジーミル・ナボコフ

秋草俊一郎・諫早勇一貝澤哉・加藤光也・杉本一直・沼野充義毛利公美若島正

ナボコフ全短篇』 作品社

 

ウラジーミル・ナボコフ(1899-1977)の『ナボコフ全短篇』を読了しました。生前に発表された作品、また死後に公刊された作品も含めて、ナボコフの68篇の短篇が編年体で並べられた作品集です。ナボコフを研究するロシア文学者と英文学者が総力を結集して訳出したという印象の「力作」翻訳作品でもあります。あまりよく覚えてはいないのですが、5~6年ほどかけて少しずつ読み進めていました。

 

ふとした瞬間に立ち上がってくる生の実相を、小説というかたちで表現することを追求するナボコフの短篇作品を余すところ無く味わうことができる作品集です。

 

【満足度】★★★★☆