文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

日本文学

島田荘司『嘘でもいいから誘拐事件』

島田荘司 『嘘でもいいから誘拐事件』 集英社文庫 島田荘司の『嘘でもいいから誘拐事件』を読了しました。有名な御手洗潔シリーズや吉敷竹史シリーズではないのですが、これも島田氏のシリーズもののひとつです。とはいえシリーズものとはいっても、私の知る…

伊坂幸太郎『ホワイトラビット』

伊坂幸太郎 『ホワイトラビット』 新潮社 伊坂幸太郎の『ホワイトラビット』を読了しました。エンタメ系の小説を読むのは随分と久しぶりのような気がします。本書には『ラッシュライフ』など伊坂さんの他の小説でもおなじみの人気キャラクター・黒澤(泥棒)…

崔実『ジニのパズル』

崔実 『ジニのパズル』 講談社 崔実の『ジニのパズル』を読了しました。本書は群像新人文学賞、芸術選奨新人賞、織田作之助賞を受賞した話題の作品です。最近になって文庫化されたようですが、以前に購入して読めないままになっていた本書を最近になってよう…

諏訪哲史『アサッテの人』

諏訪哲史 『アサッテの人』 講談社文庫 諏訪哲史の『アサッテの人』を読了しました。群像新人文学賞と芥川賞をダブル受賞した作品です。カバーにある粗筋をそのまま引用すると「吃音による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をく…

沼田真佑『影裏』

沼田真佑 『影裏』 文藝春秋 沼田真佑の『影裏』を読了しました。第157回の芥川賞受賞作で、多面的な読みを許容する小説です。釣りの描写の瑞々しさも心地よいですし、性的なマイノリティーの抱える葛藤が描かれていると受け取ることもできるのでしょう。不…

星新一『ボッコちゃん』

星新一 『ボッコちゃん』 新潮文庫 星新一(1926-1997)の『ボッコちゃん』を読了しました。日本SF作家の草分け的存在であり、ショートショートの名手としても知られる著者の作品ですが、本書はその著者自身による自選作品集です。それほど長いとはいえない…

平野啓一郎『ある男』

平野啓一郎 『ある男』 文芸春秋 平野啓一郎(1975-)の『ある男』を読了しました。海外文学ばかりを読んでいたので日本の作家が書いた小説を読むのは約1年ぶりくらいかもしれません。これからはもう少しバランスよく読んでいきたいと思うのですが。前作『マ…