文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

須藤古都離『ゴリラ裁判の日』

須藤古都離

『ゴリラ裁判の日』 講談社

 

須藤古都離の『ゴリラ裁判の日』を読了しました。第64回メフィスト賞受賞作ですが、新本格ミステリーの文脈で読むといささか肩透かしを食ってしまうと思います。よく下調べの効いたゴリラの描写に加えて、裁判の判決を導くワンアイディアが評価されての受賞だったのかなという気がするのですが、一冊の小説としてはいささか冗長な部分はあるものの、面白く読むことができました。

 

【満足度】★★★☆☆