文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

村上春樹『東京奇譚集』

村上春樹

東京奇譚集』 新潮文庫

 

村上春樹の『東京奇譚集』を読了しました。長篇『海辺のカフカ』から『1Q84』に至るまでの期間に発表されたもので、五編の短編作品が収録された作品集です。書き下ろし作品である「品川猿」を除く四編の小説は、本作に収録された順番に「新潮」で発表されています。

 

連作短編集と呼べるものかどうかについては議論が分かれるかもしれませんが、各作品が直接的な連関を持つものではなくとも、緩やかな繋がりをイメージさせる仕方で各作品が配列されているように感じられました。特に「ハナレイ・ベイ」が印象に残ります。

 

【満足度】★★★☆☆