文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

飯田隆『言語哲学大全Ⅳ 真理と意味』

飯田隆

言語哲学大全Ⅳ 真理と意味』 勁草書房

 

飯田隆の『言語哲学大全Ⅳ 真理と意味』を読了しました。全四巻をなす『言語哲学大全』の完結巻となります。本書の主題はデイヴィドソンのプログラムを継承するかたちで、自然言語である日本語(の一部)に意味論を与えるという試みにあります。デイヴィドソン哲学の体系的な入門書を期待すると完全に肩透かしをくってしまうのですが、まさに言語哲学に真剣に取り組んだ哲学者にしか書けないのが本書であると言えると思います。

 

【満足度】★★★☆☆