文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ヘミングウェイ『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす ―ヘミングウェイ全短編3―』

ヘミングウェイ 高見浩訳

『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす ―ヘミングウェイ全短編3―』 新潮文庫

 

ヘミングウェイ(1899-1961)の『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす ―ヘミングウェイ全短編3―』を読了しました。キューバでの暮らし、スペイン内戦、そして第二次世界大戦など、激動する世界情勢の中に身を置いてそれを筆の糧にするようにして小説を書き綴ったヘミングウェイの軌跡を辿ることができる短編集です。生前未発表の作品や習作のようなものも含めて、本書にてヘミングウェイの「全短編」は完結ということになります。

 

冒頭に収録された「ある渡航」の乾いた文体が心に残ります。

 

【満足度】★★★☆☆