『どちらでもいい』 ハヤカワ文庫
アゴタ・クリストフ(1935-2011)の『どちらでもいい』を読了しました。ハンガリー生まれで、スイスに移住してフランス語で小説を執筆したクリストフが『悪童日記』でデビューしたのは1986年のこと。本書の原典は2005年に出版されたとのことですが、その中身は訳者あとがきの言葉を引けば「計二十五の短編小説、もしくはショート・ショートである。むしろエッセーに近いテクストも混ざっている」という代物です。
短い独白小説である「斧」や、現代日本のサラリーマンの姿を思わせるかのような「製品の売れ行き」などが印象に残りました。
【満足度】★★★☆☆