文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ドメニコ・スタルノーネ『靴ひも』

ドメニコ・スタルノーネ 関口英子訳

『靴ひも』 新潮社

 

ドメニコ・スタルノーネ(1943-)の『靴ひも』を読了しました。本書の裏表紙のカバーには、イタリアへと移住したジュンパ・ラヒリが惚れ込んで英訳したというエピソードが記されています。短いながら、母親、父親、そして子どもというそれぞれの立場から語られた家族のかたちが心に残る良い作品で、これほどに推薦文や紹介文どおりの読後感を得られる作品も珍しいといえるかもしれません。

 

【満足度】★★★☆☆