文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

カルミネ・アバーテ『海と山のオムレツ』

カルミネ・アバーテ 関口英子訳

『海と山のオムレツ』 新潮社

 

カルミネ・アバーテ(1954-)の『海と山のオムレツ』を読了しました。イタリア南部のカラブリア州出身の作家、アバーテによる自伝的短編小説集です。いずれも著者自身が出会ってきたと思しき食が作品のモチーフとなっています。原題を直訳すると『婚礼の宴と、その他の味覚』となるようですが、邦訳のタイトルとしては作中の一篇である『海と山のオムレツ』が採られています。幸せな気分になる短編作品で、ゆっくりと一篇ずつ読むのが良いのではないでしょうか。

 

【満足度】★★★☆☆