文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

『モーパッサン短編集Ⅱ』

モーパッサン 青柳瑞穂訳

モーパッサン短編集Ⅱ』 新潮文庫

 

モーパッサン短編集Ⅱ』を読了しました。全三冊として編集されている新潮文庫モーパッサン短編選集の二冊目である本書には「都会もの」としてテーマ付けられた作品群が収録されています。

 

有名な短編作品である「首かざり」も収録されている本書ですが、アイロニー一辺倒の小説ばかりではなく、思わず発露した人間の激情を切り取った作品もあって、楽しく読むことができました。たとえば「父親」のエンディングで見られる感情の描き方は、良い意味でモーパッサンらしくないものが感じられるような気がします。

 

【満足度】★★★☆☆