『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』 新潮文庫
村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読了しました。作者の旅行記は好きでよく読んでいたのですが、本書はまったくと言っていいほど記憶に残っておらず、今回あらためて読み返してみて思ったのは、そのボリュームの少なさもあるのだと思いますが、ここで主題として描かれているものづくりの職人性というものが、ある意味では馴染み深いものであるだけに、その日常性が原因となって記憶に残りづらかったのかもしれません。その代わりというわけではないのでしょうが、本書にはアイルランドののどかで美しい風景写真が加えられてはいるのですが。
【満足度】★★★☆☆