文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

赤川次郎『三毛猫ホームズの感傷旅行』

赤川次郎

三毛猫ホームズの感傷旅行』 角川文庫

 

赤川次郎の『三毛猫ホームズの感傷旅行』を読了しました。三毛猫ホームズを主人公とするシリーズ作品の短編集なのですが、本書には「保健室の午後」というタイトルの作品が収録されていて、これは「三毛猫ホームズの○○」というタイトルで統一されている本シリーズ作品の中にあって、かなり異例のことのように思われます。視点となる語り手が、本シリーズのレギュラーメンバーの誰でもない女子高生であるという理由でこのような趣向になっているのではないかと思うのですが、同じような語りの作品は他にもあったようにも思われて、はっきりとした理由はよく分からないままです。

 

【満足度】★★★☆☆