2023-05-06 島田荘司『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』 日本文学 島田荘司 『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』 光文社文庫 島田荘司の『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』を読了しました。刑事である吉敷竹史を主人公とするシリーズ作品の第一作目にあたるのが本書で、作者が書いたいわゆる「トラベルミステリー」の最初の作品でもあるのですが、窃視者の視点から描かれる冒頭のエピソードや、猟奇的なエピソードが地に足の付いた論理で解きほぐされていく展開、最後のどんでん返しに至るまで、作者らしい構想に満ちたミステリー作品になっています。 【満足度】★★★☆☆