文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

島田荘司『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』

島田荘司

寝台特急はやぶさ」1/60秒の壁』 光文社文庫

 

島田荘司の『寝台特急はやぶさ」1/60秒の壁』を読了しました。刑事である吉敷竹史を主人公とするシリーズ作品の第一作目にあたるのが本書で、作者が書いたいわゆる「トラベルミステリー」の最初の作品でもあるのですが、窃視者の視点から描かれる冒頭のエピソードや、猟奇的なエピソードが地に足の付いた論理で解きほぐされていく展開、最後のどんでん返しに至るまで、作者らしい構想に満ちたミステリー作品になっています。

 

【満足度】★★☆☆