『見えない女』 光文社文庫
島田荘司の『見えない女』を読了しました。海外を舞台にしたノンシリーズの短編小説が三篇収録されていて、表紙カバーには「傑作トラベル・ミステリー」というキャッチコピーが付されています。表題作はチェスタトンの「見えない人」以来、古今東西のミステリー作家により書き継がれてきたテーマを作者なりの味付けで表現したものです。「インドネシアの恋唄」でのロマンスの描き方をはじめとして、ノンシリーズですが、作者らしさがよく表れた作品集になっていると思います。
【満足度】★★★☆☆