文学・会議

海外文学を中心に、読書の備忘録です。

ザミャーチン『われら』

ザミャーチン 松下隆志訳

『われら』 光文社古典新訳文庫

 

エヴゲーニイ・ザミャーチン(1884-1937)の『われら』を読了しました。ロシアの作家ザミューチンの代表作です。ハクスリーの『すばらしい新世界』やオーウェルの『1984年』に先行して書かれたディストピア小説で、共産主義社会に批判的な内容から、ロシア(ソ連)本国ではようやく1988年になってから出版されたとのこと。

 

同じディストピア小説でも、ザミャーチンのそれはどこかロシア文学的で、ハクスリーの方はどこか英文学的であるのが不思議なところ。これは翻訳のせいもあるのでしょうか。

 

【満足度】★★★☆☆