『警告』 講談社文庫
マイクル・コナリーの『警告』を読了しました。作者のシリーズ作品の中では地味な部類に入ると思うのですが、ジャーナリストであるジャック・マカヴォイを主人公とする作品です。ジャーナリストという自らの信念以外にはほとんど寄る辺なき存在である主人公と比べると、警察官である(一時的に私立探偵ではありましたが)ハリー・ボッシュは、組織の中での謂われなき迫害を受けながらも、それでもやはり警察官として多くのものに守られた存在だったのだなということを感じさせられました。本書を読んで抱く感想としては奇妙なものだとは思うのですが。
【満足度】★★★☆☆